「天皇賞(春)・G1」(5月4日、京都)
今年に入って2&3勝クラスを楽勝。オープン昇格を果たした
ハヤテノフクノスケが、淀の頂上決戦に殴り込みをかける。昨年の菊花賞(8着)以来、2度目の重賞挑戦と実績では見劣るものの、連勝の勢い、そして豊富なスタミナを武器に春の盾獲りへ突き進む。
この勢いを止めるわけにはいかない。今年に入って2&3勝クラスを連勝している
ハヤテノフクノスケが、満を持して2度目のG1に臨む。
2戦ともに好内容での勝ち上がりだったが、なかでも前走が特筆もの。ペースの違いはあるものの、同じ阪神芝3000メートルで行われた阪神大賞典(
サンライズアース)をしのぐタイムを記録した。中村師は「ここ2走は条件戦なので何とも言えないところですけど、G1は格が違うのでしっかり力を発揮するレースになればいいなと思います」と冷静に構える。
初めてG1に参戦した昨年の菊花賞は8着だったが、4コーナーでの不利が響いた。指揮官も「一番大事なところで不利を受けたので、だいぶ痛かったですね。それまで手応えがあった感じなので、あの不利がなければもう少しやれたかなと思います」と振り返る。
ただ、そこから着実に成長を遂げて馬体も充実している。「心肺能力が高く、スタミナも豊富で長く脚を使うことができます。もともと薄かったのが、体重も増えてしっかりしてきたことは大きいと思います」と確かな手応えをつかんでいる。
この中間も順調そのものだ。1週前追いは岩田望を背に栗東CWで併せ馬。
アースグレーザー(3歳未勝利)を2馬身追走から、ラストまでしっかり反応して豪快に2馬身先着。6F79秒8-34秒7-10秒9と強烈な切れ味で好時計を刻んだ。
「もともとス
トライドが大きくて、楽に走っているようで時計が出るタイプ。跳びも大きいし、最初のころから距離は長ければ長いほどと思っていました」と大一番を見据えるトレーナー。一気の相手強化でも、好調の波に乗っている今なら大仕事をやってのけても不思議はない。