NHKマイルC2025に出走予定のサトノカルナバル(今年2月撮影、ユーザー提供:はるふさん)
18年ぶりに記録更新なるか。NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)でサトノカルナバル(牡3、美浦・堀宣行厩舎)かマジックサンズ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が勝てば、レース史上最高馬体重勝利記録となる可能性が高い。
今年で30回目を迎えるNHKマイルCだが、過去の勝ち馬で最も馬体重が重かったのは08年のディープスカイで508kgだ。510kg以上は48頭が出走し、08年のブラックシェル(526kg)、09年のレッドスパーダ(510kg)、10年のダイワバーバリアン(510kg)、12年のアルフレード(516kg)、15年のアルビアーノ(512kg)の2着が最高着順。惜しくも戴冠には手が届いていない。
現時点で出走可能な18頭のうち、前走の馬体重が510kg以上だったのはサトノカルナバルとマジックサンズの2頭だ。前者は昨年の函館2歳Sの覇者。その後は重賞で2戦続けて結果を残せていないように、マイル克服が大きなカギ。デビュー戦以来となるD.レーン騎手の手綱に期待がかかる。一方、後者は同じく札幌2歳Sの勝ち馬。前々走のホープフルSこそ16着に大敗したが、骨折明けだった前走の皐月賞では6着に健闘した。名手・武豊騎手を新たなパートナーに迎え、初のマイルでどんな走りを見せてくれるのか、楽しみな一戦となる。
実績十分の2頭がレース史を塗り替えることができるか。こういった視点でも注目したい一戦となる。