海外G1勝ち馬2頭の半弟となるグラヴィス(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が、日曜東京9Rの日吉特別(4歳上・2勝クラス・ダ2100m)で3勝目を狙う。

　グラヴィスは父ハーツクライ、母ラヴズオンリーミー、母の父Storm Catの血統。半兄のリアルスティールは16年の首G1・ドバイターフの勝ち馬。半姉のラヴズオンリーユーは19年のオークス、21年の香G1・クイーンエリザベスII世C、米G1・BCフィリー＆メアターフ、香G1・香港Cと国内外のGIを4勝している。他の兄姉もラングレー、プロディガルサン、ラヴユーライヴがオープンまで出世。また、姪のテルツェットは21年のダービー卿CT、21年と22年のクイーンSを制している。21年のセレクトセール当歳では2億8000万円(税抜)で取引された。

　ここまで15戦2勝。1勝クラスでは善戦止まりだったが、初ダートとなった4走前に2勝目をゲット。2勝クラスに昇級後は0秒2差の3着、0秒5差の7着、1秒4差の8着と右肩下がりだが、今回の舞台は3走前の3着時と同じ東京ダ2100m。それだけに巻き返しが期待できる。血統的にも上を目指せる器なので、ここで奮起してほしい。