京都新聞杯を制したショウヘイ(右)=撮影・石井剣太郎
「京都新聞杯・G2」(10日、京都)
祭典の椅子を巡る勝負駆けに成功したのは、川田騎乗の5番人気
ショウヘイ。直線早め先頭から馬場の真ん中を力強く抜け出し、2着
エムズに2馬身半差をつける快勝劇で3週間後の府中行きを確かなものにした。
川田は「能力が高い馬なので、具合さえ戻ればという感じでした。しっかり走ることができなかった前走から、勝てる状態に戻してくれたことをありがたく思います。本来の走りができたのでダービーへの道もつながりました」と本調子を取り戻した相棒の走りを頼もしそうに振り返った。
前半5F通過が63秒3という超が付くスローペースが勝敗を分けた。出脚が甘く、後方で折り合いに専念するしかなかった1番人気
トッピボーンとは対照的に、絶好の2番手で折り合い良く進み、上がり3Fも最速タイを記録。後続を封じ込めるには十分過ぎるほどのパフォーマンスだった。
「前回と比べて、調教の時から動き、走りの
バランスとも良くなっていましたからね。自信を持って送り出すことができました」。メジャーで活躍する大谷翔平にあやかり、野球柄のネクタイで勝負に挑んだ友道師は、
パワーを取り戻した力強い走りに笑顔を見せた。
「今は状態が右肩上がり。きょうも折り合い面は問題はなかった。距離の心配はない馬です」と指揮官が言えば、川田も「1F延長も特段問題はないと思います」とキッパリ。淀で真価を発揮した
ショウヘイが、府中の最高峰舞台でも能力を全開させる。