◆第86回オークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)
牝馬クラシック2戦目の第86回オークス・G1は25日、東京・芝2400メートルを舞台に行われる。考察「前哨戦」はフラワーCの時計、内容から
レーゼドラマに注目した。
オークスへの
ステップレースのうち、フラワーC組にスポットを当てたい。今年は牝馬1冠目の桜花賞から最多6頭が参戦しているのは当然として、前走が
トライアルのフ
ローラS組が5頭で続き、フラワーCからの臨戦が3頭と3番目に多い。最近では桜花賞ではなく、オークスを目指す馬が使われることが多い牝馬重賞であり、22年に制した
スタニングローズは本番で2着に好走している。
今年の覇者
レーゼドラマがマークした勝ち時計1分47秒8(良)は、19年に
コントラチェックがマークした1分47秒4(良)に続き、過去10年で2番目に速いタイムだ。レース内容はスムーズに好位2番手に取りつき、4角先頭で2馬身半差の完勝。他の先行勢が軒並み失速し、2着の
パラディレーヌや3着の
ゴーソーファーが差し込む流れのなか、押し切ったのだから中身が濃い。
勝利に導いた戸崎騎手はレース後に「すごく乗りやすく結構長く脚を使えるタフな馬だと感じた」。その言葉からもオークス向きの印象を受けた。本番と同じ舞台条件だった2走前のゆりかもめ賞(6着)は、好位2番手から切れ負けした形で不完全燃焼。今回も自分から動いていく形で持ち味を生かせば、タフな東京・芝2400メートルを克服できる予感がしてきた。(坂本 達洋)