レース史上唯一 2番人気が2桁オッズとなった20年前の日本ダービー

2025年05月28日 07:30

日本ダービー2005に出走したインティライミ(撮影:下野雄規)

 2番人気の単勝オッズが最も高かった日本ダービーはいつか? この問いに即答できる人はどれぐらいいるだろうか。答えはちょうど20年前、言われて納得のディープインパクトが勝った年である。このレースを2番人気であり、2着となったインティライミの視点で振り返ってみたい。

 この年の牡馬クラシックはディープインパクト一色だった。デビューから無傷の4連勝で皐月賞を制覇。それもスタートで躓く大きな不利がありながら、悠々と差し切って2馬身半差の圧勝だから、まさに桁違いという印象だった。迎えた日本ダービー、ディープインパクトの単勝オッズは1.1倍。そして2番人気は19.5倍で京都新聞杯覇者のインティライミ。大本命と未対戦ということも魅力に映ったのか、皐月賞組を抑え、ディープ以外では唯一の20倍未満に。3番人気以下は青葉賞勝ち馬のダンツキッチョウが25.4倍、毎日杯を制したローゼンクロイツが27.1倍、青葉賞3着のブレーヴハートが34.2倍で続いた。

 レースは前半1000mが59秒9の平均ペースに。インティライミはディープインパクトを意識せず、自分の競馬に徹するという感じで好位インを追走。後方に構えた大本命には10馬身ほどの差をつけて勝負所を迎えた。そして直線、佐藤哲三騎手の叱咤に応え、インティライミが内ラチ沿いから先頭へ。しかし、大外からディープインパクトが一瞬でかわし去っていく。1馬身、2馬身とリードは広がる一方だ。結果的にディープインパクトに敗れたインティライミ。それでも最後まで全力で走り、3着のシックスセンスに2馬身半の差をつけて、2着は難なく確保。主役にはなれなかったものの、堂々たる立ち回りで本命党の馬券に貢献したのだった。

※最下部表に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

【86年以降GIでの2番人気単勝オッズトップ5】
1位:05年菊花賞 シックスセンス(20.7)
2位:05年日本ダービー インティライミ(19.5)
3位:02年秋華賞 シャイニンルビー(18.7)
4位タイ:06年天皇賞(春) リンカーン(14.4)
4位タイ:09年桜花賞 レッドディザイア(14.4)

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