追加登録でのオークスVに挑むパラディレーヌ(撮影・石湯恒介)
「オークス・G1」(25日、東京)
フラワーC2着から樫獲りを狙う
パラディレーヌ。クラシック出走に向けて1月末までに済ませておかなければならない"5大登録"をしておらず、2冠目には追加登録料200万円を支払ってのエントリーだ。13年には、4月25日にこの世を去った
メイショウマンボが同ケースから勝利。12年ぶりとなる追加登録馬によるVを狙う。
追加登録料200万円を支払い、いざ大舞台へ挑む。フラワーC2着馬の
パラディレーヌ。オーナーの意向もあって“5大登録”はしていなかったが、千田師は早い段階から樫のステージを意識してきたという。「未勝利戦を勝った時に(岩田)望来が『オークスですね』と言ってくれたんです。あれくらいのジョッキーが言うのなら、何かあるのだろうと」。若くしてリーディング上位に食い込む騎手が手綱から感じ取った潜在能力の高さ。その予感は的中した。
つばき賞を3馬身差で快勝し、返す刀で挑んだフラワーCでは2着。他馬との接触があって外傷を負いながらも、上がり3F最速の末脚で追い上げた。「レース後に2針縫いました。でも、ケガしながらあれだけ走れましたからね」。底力とハートの強さは類いまれなものを秘めている。
抜糸後、放牧を挟んで再入厩。1週前の14日には栗東CWで6F77秒6の猛時計をマークした。そして21日の当週追いではラスト1F11秒0。派手に動いたダメージが懸念されたが「ギリギリ持ちこたえたかなと思います」と指揮官は追い切り翌日の雰囲気に目を細めた。
枠順は2枠3番に決定。「内のいい枠です。あとはゲート。出られれば、それなりの位置からの競馬ができそうですね」と竹之下助手。レース当日の天候は不安定。それでも「
パワーはあるので道悪はこなす」とプラスに捉える。13年
メイショウマンボ以来となる12年ぶりの追加登録馬によるオークスVへひた走る。