ついに今年生まれるか 史上初の父仔3代日本ダービー制覇へ8頭が出走

2025年05月30日 07:00

日本ダービー2025に出走予定のマスカレードボール(今年4月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)

 遂に偉業なるか。今年の日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)には8頭に史上初の父仔3代制覇がかかる。

 「ダービー馬はダービー馬から」は日本ダービーにまつわる格言のひとつだ。父カブトヤマ→仔マツミドリによって初めて達成された父仔制覇は、父シンボリルドルフ→仔トウカイテイオー、父タニノギムレット→仔ウオッカなど、これまでに15組。かつては珍しかったが、近年はディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒の活躍もあって、15年から21年まで7年連続で達成されるなど急増。しかしながら、父仔3代制覇は未だに一度もない。

 今年は8頭が快挙に挑む。最多出走は祖父キングカメハメハ→父ドゥラメンテのラインで4頭。とりわけエース格は共同通信杯覇者のマスカレードボール(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)だ。皐月賞は後方からよく伸びて、負けて強しの3着。得意の東京に替わる今回は、前走で先着を許した2頭を逆転できていい。

 また、祖父ディープインパクト→父キズナのラインも強力だ。サトノシャイニング(牡3、栗東・杉山晴紀厩舎)はきさらぎ賞の覇者。皐月賞は5着に終わったが、勝ちにいく競馬をしてのものだから内容は悪くなかった。祖父と父で日本ダービーを制した武豊騎手との初コンビとあって、注目度はナンバーワンだろう。また、京都2歳S覇者のエリキング(牡3、栗東・中内田充正厩舎)も侮れない。皐月賞では大敗したが、骨折明けだったので致し方なし。世代屈指の素質馬の巻き返しに要注目したい。

 その他、祖父キングカメハメハ→父レイデオロのカラマティアノスにも期待がかかる。今年こそは歴史が動くのか。レースを心待ちにしたい。

【日本ダービーの父仔制覇】
・33年カブトヤマ→47年マツミドリ
・42年ミナミホマレ→54年ゴールデンウエーブ
・42年ミナミホマレ→58年ダイゴホマレ
・84年シンボリルドルフ→91年トウカイテイオー
・02年タニノギムレット→07年ウオッカ
・03年ネオユニヴァース→09年ロジユニヴァース
・05年ディープインパクト→12年ディープブリランテ
・05年ディープインパクト→13年キズナ
・04年キングカメハメハ→15年ドゥラメンテ
・05年ディープインパクト→16年マカヒキ
・04年キングカメハメハ→17年レイデオロ
・05年ディープインパクト→18年ワグネリアン
・05年ディープインパクト→19年ロジャーバローズ
・05年ディープインパクト→20年コントレイル
・05年ディープインパクト→21年シャフリヤール

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