日本ダービーの勝ち時計ベスト5 ディープやキンカメ、ドウデュースなど名馬がズラリ

2025年05月26日 16:15

22年の日本ダービーを制したドウデュース(ユーザー提供:神戸ココアさん)

 6月1日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決する“競馬の祭典”では、これまで数多くの名ドラマが生まれてきた。今年も皐月賞馬ミュージアムマイルをはじめ、巻き返しを期すクロワデュノール、共同通信杯の覇者マスカレードボールなど好メンバーがエントリーしている。本稿ではそんな大一番を前に、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介したい。

■5位 2分23秒3
2004年 キングカメハメハ
2005年 ディープインパクト

 種牡馬としても大活躍した歴史的名馬2頭が揃ってランクイン。04年のキングカメハメハは、デビュー3戦目の京成杯こそ3着に敗れたものの、すみれS、毎日杯を2馬身半差、NHKマイルCを5馬身差で圧勝して、日本ダービーに駒を進めると、1000m通過57.6秒のハイペースを中団から難なく差しきり、1馬身半差の完勝を飾った。05年のディープインパクトはご存じの通り無敗での戴冠。一冠目の皐月賞は、ひとマクリで2馬身半差をつけると、直線の長い東京コースではその末脚がより生きて、単勝1.1倍の支持に応えて5馬身差の圧勝劇を見せた。

■4位 2分23秒2 2015年 ドゥラメンテ

 デビュー戦は2着に敗れたが、1カ月後の未勝利戦を難なく勝ち上がり、年明けのセントポーリア賞で2勝目。共同通信杯は折り合いを欠いて2着に敗戦も、皐月賞では4コーナーで膨れながら1馬身半差の完勝で、ダービーでは1.9倍の圧倒的な支持を集める。ミドルペースの中、道中は8番手あたりで脚を溜め、4コーナー過ぎから手応えよく進出。直線で追い出されると、あっという間に各馬をとらえ、残り300mを残して早くも先頭へ。後方からサトノラーゼン、サトノクラウンが追ってきたが差を詰めさせず、1.3/4馬身差の危なげない走りを披露した。


■3位 2分22秒6 2019年 ロジャーバローズ

 スプリングSは7着で、皐月賞に出走ならず。京都新聞杯で2着に入り、なんとか日本ダービーに間に合わせたが、目立った戦績が無かったことや、無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアの陰に隠れ、単勝93.1倍と人気薄での出走となった。レースはリオンリオンがきっぷよく飛ばし、1000m通過は57.8秒の超ハイペース。2番手から運んだロジャーバローズは直線で先頭に立つと、高速馬場も味方にしぶとく粘り込み。唯一、ダノンキングリーが鋭い末脚で差を詰めてきたが、最後はクビ差だけ振り切り、世代最高峰の舞台でまさに大金星を飾ったのだった。

■2位 2分22秒5 2021年 シャフリヤール

 デビュー勝ちを収め、続く共同通信杯は3着。3戦目の毎日杯で初タイトルをつかみ、大舞台には4番人気で駒を進めた。レースは1000m通過が60.3秒のミドルラップ。軽い馬場も相まってかなり緩めのペースで、直線は横に広がっての末脚比べに。エフフォーリアが抜けて先頭に立ったが、内に切り返してシャフリヤールが猛追。最後は2頭がもつれるようにゴールし、写真判定の結果、わずかにシャフリヤールが先着していた。3着までの3頭は、いずれも上がり最速タイの33.4秒。位置取りや進路、仕掛けなど、少しの差が勝利の分かれ目となった。

■1位 2分21秒9 2022年 ドウデュース

 2歳時に無敗で朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬に選ばれたが、年明けは弥生賞2着、皐月賞3着といま一歩。日本ダービーには3番人気での出走となった。デシエルトが刻んだのは1000m通過が58.9秒とややハイペースで、直線は2番手から押し切り図るアスクビクターモアに各馬が襲いかかる展開。馬群の外目に持ち出したドウデュースは、目の覚めるような末脚で先頭に立ち、連れて追い込んだイクイノックスの追撃もクビ差封じた。武豊騎手は自身の記録を更新するダービー6勝目。勝ちタイムは2分22秒台の壁を破り、驚愕のレースレコードを記録した。

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