ショウヘイと友道厩舎4度目のダービー制覇に挑む花田助手(撮影・石湯恒介)
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
クラシックに愛馬を出走させるということはホースマンたちの“夢”。先週のオークスで勝利した
カムニャックを手掛けた友道厩舎の花田助手が、今週のダービーに送り出すのは
ショウヘイだ。2週連続の夢舞台。再び主役の座を狙う。
オークスでの勝利に「興奮しましたね」と笑みを浮かべた花田助手。2頭とも初勝利以降は連勝街道とはいかなかったが、それぞれフ
ローラS、京都新聞杯と本番直前の重賞を勝ち切り、大舞台にたどり着けた。「出走できるか厳しい状況でしたが、どっちも勝ってオークス、ダービーとなった時はさすがにどうしようかと思いましたね」と苦笑しつつ、「やるべきことは変わらないです。馬の状態にしっかり気を付けながら、ここまで順調に来られています」と平常心を強調する。
ショウヘイは京都新聞杯で番手から上がり3F33秒台の脚を繰り出し、後続を2馬身半突き放す圧巻のパフォーマンスを披露。渋った馬場をものともせず、高い能力を証明してくれた愛馬を「いつも僕らの期待以上の結果を出してくれます」と評す。次はメンバーレベルが一気に上がるが「前走よりも一歩一歩、力強い感じが出てきました。精神的にも少し大人になってきたかな」と好感触。東京2400メートルという舞台にも「調教に乗っている分には心肺機能は高いですし、左回りも問題ないと思う」と不安はない。
花田助手にとっては3度目となるダービー。「経験している分、落ち着いて臨めますが、馬場に入った時の迫力は何度見ても違いますね。無事に競馬まで送り出したい」。枠順は1枠2番に決定。オークスVの勢いで、友道厩舎4度目のダービー制覇に挑む。