絶好枠から頂点を狙うリラエンブレム(撮影・石湯恒介)
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
競馬の祭典は運命の枠順が29日、決定。過去に好成績を残してきた1枠1番をゲットしたのは、
リラエンブレムだ。13年Vの父
キズナと同じで、鞍上の浜中にとっても19年
ロジャーバローズで制した験のいい番号だ。ポテンシャルは強力ラ
イバルとも互角と信じる相棒とともに、再び世代の頂点をつかみ取る。
父に続き世代の頂点へ。過去20年で〈5・3・1・11〉と勝率、連対率ともに優位な数字を残し、ダービーの“ポールポジション”とまで言われる1枠1番は毎日杯7着からの巻き返しを狙う浜中騎乗の
リラエンブレムに決まった。
リラエンブレムの父は13年のダービー馬に輝いた
キズナ。栄光のロードで、父と同じゼッケンを呼び込んだ。1枠1番は、くしくも浜中にとっても、ダービー初制覇を収めた19年
ロジャーバローズと同じゲートという相性のいい番号だ。
「ロスなく運べるいい枠ですね。それに僕にとっても特別な縁起のいい番号ですから。もともとゲートはどこに当たってもリズム良く運ばせるつもりでしたが、ここなら出たなりで脚をためることができます」と浜中は特別な数字を歓迎した。
かつて1コーナー10番手以内が“ダービーポジション”と言われた。それはフルゲート18頭になってからも変わらない。加えて、ダービー週に内柵が外側へ移動してコースがBからCとなる。柵で荒れた内を通ることがなくなるため、内有利が定説となってきた。
絶好ゲートをゲットした
リラエンブレム。毎日杯は1番人気に応えられず7着と、完成途上であることは否めない。それでも「心肺機能が高く、脚も速い。まだ、それを生かす
パワーがついてきていない現状ですが、ポテンシャルは互角」と浜中は言う。可能性を感じる相棒に、可能性を感じる枠。未知の魅力を秘める
リラエンブレムが頂点の舞台で大仕事をもくろむ。