ファイアンクランツとのコンビで初のダービーに挑む佐々木
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
巡ってきた好機をモノにしたい。現在、関東リーディング4位につけるデビュー4年目の佐々木が、青葉賞2着馬
ファイアンクランツとのコンビでダービー初騎乗。ひたむきな努力が実を結び、美浦のトップステーブルからオ
ファーが届いた。
思い出のダービーは、
マカヒキが勝った16年。当時は東京競馬場の助手エリアで、父が調教に携わった
ディーマジェスティを応援していた。結果は3着。「レース後はお通夜みたいでした。みんなでがっかりして帰りました」と苦い思い出を振り返ったが、今度は自身が夢舞台に立つ。「デビューしたばかりの頃は、ダービーに乗ることは全く考えられなかった。G1の中でも別格だと思うので、依頼を頂けてすごくうれしいです」。21歳6カ月9日でのVならレース史上3位の年少優勝。23歳7カ月で制した田島良保元騎手(71年ヒカルイマイ)の戦後最年少記録を更新する快挙達成に期待がかかる。
新馬戦V以来のタッグとなるパートナーには、3週連続で追い切りに騎乗。「シンプルに
パワーがついたという印象。走りに対して真面目になってきた」と確かな成長を感じ取った。好感触を得て、いざ本番へ。「新馬の頃から長い距離が合うと思っていた。うまくいけばダービーに行けるなと思っていた」。そう直感した良血馬とともに、全てのホースマンが夢見る世代の頂点を目指す。