日本ダービーを制したクロワデュノール(中央)と北村友(撮影・園田高夫)
「日本ダービー・G1」(1日、東京)
1番人気の
クロワデュノールが、好位から鮮やかに抜け出して同世代7950頭の頂点に立った。鞍上の北村友はダービー初制覇。右手を力強く掲げ、何度もパートナーを差して頑張りをたたえ、喜びを爆発させた。2着は大外から力強く伸びた坂井騎乗の3番人気の
マスカレードボール。3着にはルメール騎乗の6番人気の
ショウヘイが入った。4着は積極策に出て2番手で運んだ武豊騎乗の
サトノシャイニング。5着は川田騎乗の8番人気
エリキング。6着は皐月賞馬で2番人気の
ミュージアムマイルだった。
ホープフルSは涙のインタビューとなった北村友だが、この日はホッとしたような穏やかな表情を見せ、「僕がダービージョッキーになったと言うより、
クロワデュノールがダービー馬になれたということが何よりもうれしいです。そこに最高のエスコートができたことがうれしいです」と喜びをかみしめた。自身は落馬負傷で長期離脱も経験。復帰を果たして見事に競馬の祭典を制し、「ひと言では言い表せないですし、難しいですが、ここに至る過程全てに意味があったと感じます」と大切に言葉を紡いだ。
「僕の思いは一点だけでした。馬を信じる、自分を信じる。その一点でした。人馬一体になれていた気がしましたし、余計なことをしなくても馬がいいリズムで走ってくれていました。絶対伸びると信じていましたし、信じた結果が結びついて良かったと思います」と充実の汗をぬぐっていた。