【安田記念】東京新聞杯で重賞初制覇を果たしたウォーターリヒト 東京芝が得意な牝系"待兼"の血が花開く

2025年06月03日 06:00

 ウォーターリヒト5代血統表

 「安田記念・G1」(8日、東京)

 91年に故郷・札幌で普通免許を取得した私は、地の利を生かしてよく牧場巡りをしていた。カーナビなどない時代。地図を頼りに日高地区へ向かうと、ショートカットが裏目に出て迷子になってしまった。暗中模索-。果てなき道を進むと、突如として巨大な施設が目の前に現れた。門の表札には「待兼牧場」。当時はマチカネタンホイザが活躍していた頃で、素人ながらも施設の重要性を知った瞬間でした。

 今年の東京新聞杯で待望の重賞初制覇を果たし、定年間際だった河内師に7年ぶりのタイトルをプレゼントしたウォーターリヒトの祖母は、芝6Fで5勝を挙げたマチカネハヤテ。07年天皇賞・秋2着馬アグネスアークの半妹で、あの待兼牧場の坂路で鍛え上げられたであろうスピードは父サクラバクシンオー譲りだ。ヴィクトワールピサ産駒の母ウォーターピオニーは芝&ダートの7Fで3勝。全妹のレッドアネモスは20年クイーンSを制した。

 近親に07年ヴィクトリアMの覇者コイウタや、ビハインドザマスクマスクトディーヴァマスカレードボールなどがいるファミリー。4代母ヴァインゴールドの系統には活力があり、快速マチカネハヤテの血を受け継ぐ本馬も、桜花賞へ駒を進めた半妹ウォーターガーベラとともに奮闘している。東京芝が得意な牝系。あの“待兼”の血が花開くことを期待したい。

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