【大井・東京ダービー注目馬】二冠狙うナチュラルライズに待ったをかける存在は現れるか

2025年06月11日 11:30

東京ダービー2025に出走するナチュラルライズ(撮影:高橋正和)

 6月11日(水)に大井競馬場で行われる東京ダービー(3歳牡牝・JpnI・ダ2000m)。1955年の創設から南関東3歳頂点を決する一戦とされてきたが、昨年からダートグレード競走に格上げになり、中央・地方の所属を問わず、春の砂3歳王者を競う戦いとなった。

 出走枠は中央馬4頭、地方馬12頭で、今年はフルゲート16頭で争われる。注目はやはり羽田盃馬のナチュラルライズ。前哨戦の京浜盃を圧勝すると、前走も5馬身差と圧巻のパフォーマンスを披露し、戦前から二冠、はたまた三冠の文字も見えている。同馬にまったをかける新興勢力は現れるか。発走予定日時は11日(水)の20時5分。主な出走予定馬は以下の通り。

■ナチュラルライズ(牡3、美浦・伊藤圭三厩舎)

 これまで5戦して崩れたのは全日本2歳優駿の4着のみ。特に右回りでは安定した成績を残している。前哨戦の京浜盃を6馬身差で制すと、羽田盃では道中行きたがる素振りを見せながら5馬身差の圧勝。まだまだ粗削りな部分を残しながら、世代屈指の実力を誇示している。距離は1ハロン延長になるが、これまでの走りぶりから二冠制覇の期待は高い。

■ナイトオブファイア(牡3、大井・渡辺和雄厩舎)

 4戦連続で上がり最速をマークし、デビューから無傷4連勝。ダートグレード競走初挑戦となった京浜盃ではナチュラルライズに6馬身+3馬身半と離されたが、羽田盃では5馬身まで差を詰めた。今回も相手は超強力だが、ナイトオブファイアも中間しっかり乗り込まれ、逆転に向け虎視眈々。地元の生え抜き馬が、ビッグタイトルをつかむか。

■カナルビーグル(牡3、栗東・佐藤悠太厩舎)

 デビュー戦は3着に終わったが、2戦目を8馬身差で圧勝して高い素質を誇示。昇級初戦は脚を余して4着に敗れたものの、すかさず7馬身差で勝利して巻き返した。ユニコーンSは直線入口で進路がない場面もあったが、冷静にさばいて重賞初制覇。安田記念でも2着になるなど、新進気鋭の2年目・吉村誠之助騎手とともに、待望のGI級タイトルへ。

■ケンシレインボー(牡3、船橋・佐藤裕太厩舎)

 2歳時の鎌倉記念を皮切りに積極的な重賞挑戦で力を付け、前走で待望の初タイトルをゲット。前々走のクラウンCは進路取りの差もあって4着に遅れたが、東京湾Cではラチ沿いから追い上げる丁寧な手綱さばきで巻き返した。今回も山中悠希騎手とのコンビ。JpnIとあって格段に手ごわい相手になるが、まずは地方馬最先着を目指したい。

 そのほかにも、東京ダービー指定競走のダイヤモンドCを制したシーソーゲーム(牡3、大井・藤田輝信厩舎)、ユニコーンSの2着馬クレーキング(牡3、美浦・中舘英二厩舎)などが出走を予定している。

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