「宝塚記念・G1」(15日、阪神)
大阪杯で刻み込んだ驚異の『1分56秒2』。23年に
ジャックドールがマークしたタイムを1秒2も上回るコースレコードで連覇を達成した
ベラジオオペラが、ファン投票1位(22万8950票)の支持を集めて堂々と主役を張る。
同じく大阪杯Vから臨んだ昨年は3着。淀での代替開催だったことに加え、雨で渋った馬場も影響した。しかし、今年は仁川に舞台が戻り、開催2週目できれいな馬場。また、暑さに弱いタイプだけに開催時期が2週早まったことも追い風となる。上村師も「(前倒しの開催は)いいと思う。馬場も傷んでいないし、期待したい」と条件変わりを歓迎している。
1週前は指揮官を背に栗東CWで6F80秒4-35秒9-11秒0の好タイム。
ベラジオボンド(4歳3勝クラス)と併入、
モンシュマン(4歳2勝クラス)には豪快に2馬身先着を決めてみせた。指揮官は「良かったんじゃないですか。雨でだいぶ重かったですが、時計も出ていたし、思い通りに来られています」と順調な仕上がりを伝える。
昨年の大阪杯は番手からの先行押し切りだったが、今年は前とは距離のある4番手から差しのニュアンスの強いレース内容だった。「前走で脚をためる競馬ができると、(横山)和生も分かったと思います」とトレーナー。進化を続ける5歳が、ファンの支持に応えて3つ目の
ビッグタイトルをつかみ獲る。