23年の宝塚記念。写真右のイクイノックスが勝利(c)netkeiba
今週末に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)について、これまでの傾向から分析。本稿では「配当、オッズ、人気」などに注目して、的中へのヒントを探ってみたい。
近10年の単勝配当は古いほうから、1420円、2510円、900円、1310円、540円、410円、180円、420円、130円、750円。単勝1倍台で勝利した2例は、グランプリ3連覇のクロノジェネシス、生涯でGI・6勝のイクイノックスで、歴史に残るような名馬だった。1番人気は【2-2-0-6】なので、この2頭以外は敗れている。素直に飛びつけるほどの安定感はない。
3連単平均配当は14万6004円。15年の52万8510円、18年の49万2560円が大きく数字を引き上げているのは事実だが、人気順を見ても中波乱の傾向といえる。過去10年で4番人気以下の馬は【3-8-7-102】。1〜3番人気の3頭で上位を占めたことはなく、必ず1頭は中穴〜大穴の馬が馬券に絡んでいる。クロノジェネシスが単勝1.8倍で勝利した21年も、2着に7番人気のユニコーンライオンが入線。イクイノックスが単勝1.3倍で制した23年は、2着に10番人気のスルーセブンシーズを引き連れた。印が上位人気に固まっても、馬券的にはひとひねりあったほうがよさそうだ。
【過去10年の上位3頭人気と配当】( )内は人気。左から1着、2着、3着。
15年 (6)(10)(11)
単勝1420円 3連単52万8510円
16年 (8)(1)(2)
単勝2510円 3連単26250円
17年 (3)(5)(4)
単勝900円 3連単70420円
18年 (7)(10)(12)
単勝1310円 3連単49万2560円
19年 (3)(1)(6)
単勝540円 3連単14560円
20年 (2)(6)(12)
単勝410円 3連単18万3870円
21年 (1)(7)(2)
単勝180円 3連単13340円
22年 (2)(5)(4)
単勝420円 3連単25220円
23年 (1)(10)(2)
単勝130円 3連単13630円
24年 (3)(7)(5)
単勝750円 3連単91680円