重賞初制覇を飾ったユアマイドリーム(左)=撮影・中山伸治
「園田FCス
プリント」(19日、園田)
3番人気で高知の
ユアマイドリームが逃げ切って、重賞初制覇を成し遂げた。3歳牝馬による勝利は史上初の快挙となった。2着は1番人気で地元の
スマートセプターが2番手追走で続き、3着にはハナを争った2番人気で地元の
ゴールドボンドが粘り込んだ。
3歳牝馬で高知からの初遠征も、
ユアマイドリームにはマイナス要素にならなかった。「八百は高知で新馬戦から連勝して向いていると思った。スタートして2、3歩目が速い。これまで3歳牝馬が結果を出していないレースでも、チャレンジしないと適性は分からない」と工藤真師。余裕の逃げ切りで上がり最速と天性の
スピードが違い過ぎた。
初騎乗で必勝を請け負った吉原寛は“地方競馬ナンバーワン”と称賛される力量を発揮。「スタートは小牧さんの馬が速かったが、2番手で進めたくなかったので、行くしかなかった。斤量差もあって交わせた」。3角で先頭に立つと同時に独走態勢を構築。8日からの12日間で水沢、笠松、金沢、川崎、園田で重賞5勝の手腕は確かだった。
まだまだ成長途上の
ユアマイドリーム。これまでは地元の1300〜1400メートル戦で主に使われてきたが、今後は他場の短距離重賞に挑戦する機会が増えそうだ。「次走は高知で7月の牝馬準重賞を予定していた。今回の勝利で適性が分かって、習志野きらっとスプリント(7月30日・船橋)も考えることになるのかな」と工藤真師。
シンメデージーに続いて、高知から全国区へと駆け上がりそうだ。