「府中牝馬S・G3」(22日、東京)
先週の宝塚記念は10番人気
ジャスティンパレスで3着。NHKマイルCでも12番人気の
チェルビアットを3着に導くなど、上半期のG1戦線で存在感を示したディーが、短期免許でのラストウイークを迎える。先週終了時点での成績は116戦4勝、2着9回、3着10回。「2、3着が多く、もう少し勝てたかと。その部分で悔しさがある。最終週はシンプルに“勝ちたい”」と勝ち星量産をもくろむ。
JRA初騎乗は4月26日の東京開催初日1R。レース途中の落馬で競走中止というほろ苦デビューで始まり、35戦目でようやく初勝利を挙げた。日本で磨いたのは「レース中の判断力」。馬の
スピードは同じでも、競馬の流れは
オーストラリアとは異なり、「より早い判断が求められた経験は、
オーストラリアでも生かせる」と感じている。
日本での滞在も楽しんだ。「田舎育ちで、田舎の方が好き」とあって、東京での生活にはあまりなじめなかったようだが、「電車には一人で乗れるようになり、どこにでも行けるようになった」と控えめにほほ笑んだ。
最終週は土日ともに東京で騎乗する。日曜メインの府中牝馬Sは
ミアネーロの手綱を取る。前回騎乗予定だったヴィクトリアMが無念の出走取消とあって、「能力が高いのは分かっている。今週、それを証明したい」と燃えている。また土曜メインのスレイプニルSでは、身元引受調教師を務めた国枝師の管理馬
サトノエピックとコンビを組む。「調教で乗った感触は完璧」と能力を絶賛しており、白星で恩返しを誓った。