今年JRA現役6人目の女性騎手としてデビューしたルーキーの谷原柚希騎手(18)=美浦・伊藤圭=が、22日の東京7R(3歳上1勝クラス、ダート1600メートル)で、8番人気
タマモカンパネラ(牝3歳、美浦・伊藤圭)に騎乗して首差の2着。惜しくも初勝利は逃したものの、デビュー以来、初めての馬券圏内に入った。1着
リュウノタブーク(9番人気)、2着
タマモカンパネラ、3着
ラヴアンドライク(5番人気)で決まり、3連単は155万5490円の高配当となった。
すごくいい末脚だった。中団から進め、直線に向いてからは前2頭をとらえる構えで3着馬をかわした。悔しい2着に、レース後は気持ちがあふれて号泣。「もう1列前で競馬を進めたかった。馬が根気強く頑張ってくれた。直線に入ってからリズムも良かったので、私が追えていれば…」と唇をかんだ。しかし収穫も大きい。師匠の指示通りに馬を進めることもできた。
検量室前では、すれ違う人みんなに「惜しかったね」「あとちょっとだったね」と声をかけられる、愛され上手の18歳。この日は2歳下で、競馬学校2年生の実弟が府中に来場していたが、初勝利はお預け。「2着がこんなにもどかしいなんて」とポツリ。次こそは勝って、うれし涙を流す。