【ラジオNIKKEI賞展望】好成績データをすべて満たすショウナンマクベスに注目

2025年06月25日 06:00

ラジオNIKKEI賞に出走予定のショウナンマクベス(撮影:下野雄規)

 夏の福島競馬開幕を告げる3歳馬によるハンデキャップ重賞、ラジオNIKKEI賞。小回りコースでの立ち回りの巧さが求められ、秋の飛躍を目指す素質馬たちが鎬を削る一戦だ。過去のデータからも特定のローテーションを歩んできた馬が好走する傾向が強く、今年もデータに基づいた分析が馬券的中の鍵を握る。

1.前走で先行した馬が圧倒的有利

 過去のデータを分析すると、前走の4コーナーを1番手で通過した馬は[3-3-3-14]で、複勝率が39.1%と非常に高い数値を記録している。さらに、複勝回収率も145%と妙味十分だ。小回りの福島コースでは、前々でレースを進められる器用さが大きな武器となる。前走で見せた先行力をそのまま活かせるケースが多く、後方から差す競馬を得意とする馬にとっては厳しい展開になりやすいことを示唆している。

2.妙味十分の距離短縮組を狙え

 前走から距離を短縮してこのレースに臨む馬は、過去10年で[5-7-6-44]と、連対数、3着内数ともに最多だ。複勝率は29.0%に達し、複勝回収率も111%と馬券的な妙味も大きい。対照的に、同距離組の複勝率は15.6%、距離延長組は14.3%と大きく見劣りする。スタミナが問われる2000m以上のレースで善戦してきた馬が、1800mへの距離短縮でスピードと粘り強さを存分に発揮する傾向があるようだ。

3.オープン特別からのステップが王道

 前走のクラス別成績を見ると、オープン特別(OP・L)を使われてきた馬が[6-2-1-22]と、勝ち星の半数以上を占めている。複勝率29.0%、単勝回収率119%という数字は、信頼性と妙味を兼ね備えていることを示している。一方で、前走がGIだった馬は[0-4-2-16]で複勝率27.3%と勝ち星はないものの悪くないが、GIIだった馬の複勝率は11.1%、GIIIだった馬に至っては[0-0-0-8]で複勝率0%と全く奮わない。格の高いレースからの参戦だからといって、安易に信頼するのは危険と言える。オープン特別組で特に好成績なのはプリンシパルS組と白百合S組。特にプリンシパルS組は単複共に回収率が100%を超えているように妙味十分だ。

 ショウナンマクベスは、データ的に最も信頼できる存在。前走は好走馬を多数輩出しているプリンシパルS(L)に出走。分析データで強調した「前走OP組」「距離短縮組」「前走4角1番手」という3つの好走条件をすべて満たしている唯一の馬だ。先行して粘り込む競馬を得意としており、小回りの福島コースも合っているはず。重賞制覇へ向けて視界は良好だ。

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