「函館記念・G3」(29日、函館)
青森県産馬
ハヤテノフクノスケは25日、初コンビの横山武を背に函館芝コースを単走追い。息を合わせてリズムよく4角を回ると、直線ではびっしりと追われて5F67秒4-37秒7-12秒2。ゴール板を過ぎてからもムチが飛ぶハードワークをこなし、初の重賞タイトルに向けて態勢を整えた。
感触を確かめた鞍上は「少し重たさを感じたのでゴール板を過ぎてからも緩めずにやりました」と調教の意図を説明。その上で「気難しさとかは感じませんでしたし、強めにやったことで気持ちや体の面で変わってくればですね」と期待した。
前走の天皇賞・春こそ11着に大敗したが、年明けから2勝クラスを4馬身差、3勝クラスを5馬身差で連勝するなど、4歳での成長は確か。条件クラスの勝ちっぷりから能力は重賞級で、土屋助手も「年を重ねて安定感が出てきた感じ」と充実ぶりを説明する。
函館は初参戦だが、昨夏に札幌で1勝クラスを3馬身差の圧勝と洋芝は問題ない。青森県産馬が重賞を勝てば20年ダイヤモンドSの
ミライヘノツバサ以来となるが「夏負けもないし、ハンデも想定内。何とか故郷に錦を飾りたいね」と同助手。津軽海峡を越えた先の故郷へ、大歓声を届ける。