「兵庫優駿」(26日、園田)
単勝1・0倍の1番人気に推された
オケマルが道中3番手から最終3角先頭で押し切り、デビューから無敗の7連勝で兵庫3歳世代の頂点にたった。8馬身差の2着は2番人気の
ベラジオドリームが2番手追走から粘り込み、3着には3番人気の
キミノハートが逃げ残った。
勝って当然の重圧に陣営はさいなまれたが、渦中の
オケマルには馬耳東風だった。他馬を寄せつけない圧勝で、菊水賞に続いて兵庫3冠の2冠目も制覇。「今回はプレッシャーがあった。夏が弱いので、夏負けだけを心配して調整した」と盛本信師。開業16年目で初めて“ダービー”トレーナーの栄誉を手にした。
キミノハートが逃げて、2番手に
ベラジオドリーム。スタートで出遅れた
オケマルは3番手で追走した。「もまれない位置で道中は安心していた。思ったよりも遅いペースだったので、早めに動いても大丈夫と思った」と下原理。2周目向正面から仕掛けて最終3角で先頭に立つと、観客席から大歓声が上がり、
オケマルはその期待に応えて後続を突き放した。
次走は3冠目の園田オータムトロフィー(10月9日)へ直行する。「兵庫3冠を目指します。とにかく、無事に準備を整えたい」と盛本信師。「まだ調教で目いっぱいいったことがない。まだまだ上を目指せる」と下原理。地元馬同士では無敵でも、伸びしろたっぷりの成長途上。2001年の
ロードバクシン以来、24年ぶりの兵庫3冠達成も既に当然視されている。