七夕賞2025に出走予定のドゥラドーレス(今年5月撮影、ユーザー提供:淳。さん)
エプソムCで2着だった
ドゥラドーレス(牡6、美浦・宮田敬介厩舎)が、七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を目指す。
ドゥラドーレスは父
ドゥラメンテ、母ロカ、母の父
ハービンジャーの血統。母は15年のクイーンCの3着馬。半妹の
レガレイラは23年のホープフルS、24年の有馬記念を制している。また、いとこの
アーバンシックは24年の菊花賞、同じく
ステレンボッシュは24年の桜花賞の覇者。そして曾祖母は名繁殖牝馬の
ウインドインハーヘアなので、一族にはディープインパクトやブラックタイド、
レイデオロや
ゴルトブリッツなどの名馬が並ぶ。
ここまで10戦5勝。3歳時は毎日杯で3着、菊花賞で4着。その後は度重なる故障で出世が遅れたものの、今年2月の小倉日経賞でオープン初勝利を挙げた。さらに前走の
エプソムCでも上がり3F最速を繰り出して2着に健闘。6歳夏を迎え、ようやく軌道に乗った印象がある。今回は初の福島がカギとなるが、立ち回り一つでチャンスがあるだろう。
ウインドインハーヘアの一族はこれまでにJRA重賞を27勝している。しかし、福島に限ると延べ5頭が走り、21年のラジオNIKKEI賞の
ワールドリバイバルの2着が最高着順だ。名牝系に新たな勲章を加えることができるか。不屈の精神力で復活を果たした
ドゥラドーレスの走りに期待したい。