ダービー3勝の名門厩舎が今夏も福島の名物ハンデ戦に狙いを定めた。昨年
レッドラディエンスでこのレースを制した友道師が
ダンテスヴューを起用する。
今年初戦の前走福島民報杯7着後、ひと息入れて夏場に備えた。ちょうど3カ月、間隔が空いているが乗り込みは順調そのもの。来週の小倉記念に照準を合わせる
メリオーレム(4歳オープン)と併せたCWコースの1週前追い(6F81秒6〜1F11秒5で1馬身半遅れ)でいっぱいに追って負荷をかけ、今週水曜の最終追いは3頭併せ。外
グランヴィノス(5歳3勝クラス)に半馬身遅れたものの6F87秒0〜1F11秒1としまい重点で鋭く伸びて内
メリオーレムに半馬身先着した。大江助手は「先週と比べて動きは良くなっていますよ」と、この1週間の上昇度をアピールする。
母クロウキャニオンで半兄に
カミノタサハラ(13年弥生賞V)、
ヨーホーレイク(22年日経新春杯、24年鳴尾記念、25年京都記念V)など重賞ウイナーが名を連ねている。同じく半兄
ボレアスは11年夏にレパードSを制し、
ダンテスヴュー自身も23年夏の小倉(博多S勝ち)でオープン入りを決めたように暑い時季にいいイメージがある。昨年も同じく福島民報杯7着からの
ステップでこのレース12着に敗れたが今年はハンデが54キロと1キロ軽くなった。「いいポジションを取って、展開がかみ合えばチャンスはあると思います」と大江助手。鈴木清厩舎(77年
ニッショウダイヤ、78年
カミノハヤブサ)、加藤敬二厩舎(08&09年
ミヤビランベリ)以来、16年ぶり3度目の厩舎連覇を目指す。