「セレクトセール2025」(14日、ノーザンホースパーク)
1歳馬のセリが行われ、上場番号77番の「フォーエヴァー
ダーリング25」(牡、父
レイデオロ)が3億円(税抜き)で落札された。リザーブ価格7000万円からのスタート。勢い十分に1億円を突破すると、その後も激しく競り合う展開に。2億円を超えてからも金額はつり上がり、最後は3億円でハンマーが落ちた。落札者は、半兄
フォーエバーヤングも所有する株式会社サイバーエージェント社長の藤田晋氏。
半兄
フォーエバーヤングは
リアルスティール産駒で、今年のサウジCを制すなど現役で活躍中。半姉の
ブラウンラチェットは、サンデーサラブレッドクラブの所有馬でアルテミスSを制している。
藤田氏は「ホッとしました。血統的にどうしても欲しかったです。馬がいいのでお父さんは変わりますが芝でもダートでも走ってほしいですね。もっといっても買うつもりでした」と胸をなで下ろす。「個人的には海外に連れていってほしいのでダートを走ってほしいですね。芝でも大丈夫ですよ」と、競走馬としての大きな飛躍を期待していた。
同馬は矢作厩舎に預託予定。矢作師は「(フォーエバー)ヤングよりも柔らかみのある馬で、
レイデオロも最近走ってきていますから、そこは何も心配はありません。いくら
フォーエバーヤングの下とはいえ、馬が良くなければ推薦しません。健康状態も非常にいいですし、全てがかみあったという感じです」と満足そうに語った。
藤田晋氏は14日午後1時半時点で、
セルフレスリー24(牡、父
フライトライン)を1億9000万円、
エスメラルディーナ24(牡、父
クリソベリル)を1億円、
ラッキーダイム24(牝、父
キズナ)を1億4000万円、
パリスビキニ(牡、父
コントレイル)が2億8000万円で落札しており、今年も計10億1000万円の“爆買い”で、相変わらずの存在感を示している。