先週は函館、福島、小倉で計8鞍。最も注目を集めたのは土曜函館で勝利した白毛馬マルガだろう。半姉にG1・3勝の“アイドル”ソダシがいる良血。その姉と同日同条件のデビュー戦を3馬身差で逃げ切った。勝ち時計1分48秒1は堂々の2歳レコード。道中は落ち着いた走りで、勝負どころの手応えも十分。余裕のある勝ちっぷりを見ても、来春のクラシック戦線を沸かせる一頭に違いない。

　土曜小倉では父母が欧州G1馬のクールフランが素質の高さを見せた。序盤から我慢を利かせながら運ぶと勝負どころで加速。直線も脚色は衰えず、後続を振り切った。こちらも中距離路線で楽しみな好素材だ。日曜福島では新種牡馬コントレイル産駒のルージュボヤージュが快勝。同産駒の一番星をマークした。好位から難なく抜け出すレースぶりからセンスの高さがうかがえる。今後の成長から目が離せない。