「クイーンS・G3」(8月3日、札幌)
充実一途の
アルジーヌが1年前の借りを返す。初重賞挑戦だった昨年は、勝ち馬から頭+首差の3着と惜敗。14年にレコード勝ちした母キャトルフィーユとの母子制覇はお預けとなったが、その機運が高まってきた。
戦績が示す通りメキメキと力をつけている。昨秋の復帰戦だったカシオペアSは骨っぽい牡馬相手に早々と抜け出して楽勝。続く
ターコイズSも、追いだしのタイミングを待つ余裕のある強い内容で重賞初Vを飾った。
3連勝を狙った阪神牝馬Sこそ首の上げ下げで2着に惜敗したが、前走のヴィクトリアMはタイム差なしの4着。福永助手が「初めてのG1挑戦でもよく頑張ってくれましたね。改めて力をつけているのを示してくれた」というように、G1らしいタイトな馬込みでの競馬にも臆せず、直線では他馬と接触する不利があったのを思えば、評価はさらに上がる。
中3週で臨んだ昨年とは臨戦過程こそ異なるが、6月下旬に帰厩してから約1カ月かけて丹念に調整。「じっくりと乗り込んでいますし、暑いなかでの調整にもよく耐えてくれています」と手応えを口にする。1週前には栗東CWで6F88秒4-37秒5-11秒2と軽やかな脚さばきを見せ、「しまい重点にいい動きでした」と状態は整っている。「コースや距離への適性も示せていますからね。昨年同様の走りで好結果を得られることを期待します」。今年こそは勝ち切り、さらなる飛躍へとつなげたい。