「スズカ」、「サンレイ」などの冠名で競馬ファンに親しまれた中京馬主協会名誉会長の永井啓弐(けいじ)さんが7月23日に老衰のため死去していた。90歳。三重県出身で地名「鈴鹿」=スズカの冠名に代表されるように、地元愛にあふれた名物オーナーだった。
個人の所有馬では、98年宝塚記念の
サイレンススズカ、05年天皇賞・春のスズカマンボ、07年高松宮記念のスズカフェニックスでJRA・G1を3勝。法人である永井商事名義では、09年菊花賞のスリーロールスでクラシック制覇も達成した。
サイレンススズカなどの主戦を務めた武豊は「残念ですね。たくさん思い出のあるオーナーでした。デビューの時から個人的にすごくお世話になった方で、競馬界を支えてくださった方なので。非常に残念ですが、感謝の気持ちでいっぱいです」と悼んだ。