レパードSに出走予定のジャナドリア(撮影:小金井邦祥)
夏の新潟で開催される3歳ダート重賞、レパードS。後のダート戦線を占う上で重要な一戦であり、注目が集まる。今年も素質馬が集結し、秋の飛躍をかけたハイレベルな戦いが繰り広げられるだろう。過去のデータを紐解き、今年のレース傾向を占う。
1.驚異の好走率を誇る、地方からの転戦組
過去のデータを分析すると、前走を地方競馬で走った馬が[2-3-4-16]と、複勝率36.0%という高い数値を記録している。これは他のローテーションで臨む馬と比較して突出した成績であり、馬券に絡む確率が非常に高いことを示している。さらに、複勝回収率は142%と妙味も十分。近年は3歳のダート
グレード路線が整備されていて、ダート路線を歩む馬の主要ローテーションになっているということだろう。
2.前走惜敗の3・4着馬に馬券的な妙味あり
前走で1着だった馬は人気を集めやすい一方、複勝率は15.9%、複勝回収率も78%と信頼性と妙味に欠ける。対照的に、前走で3着と4着に敗れた馬は[4-1-2-12]で複勝率36.8%、複勝回収率127%。さらに勝率は21.1%、単勝回収率も205%と非常に優秀だ。前走で着順を詰め切れなかった馬がここで妙味を発揮するようだ。
3.距離短縮で臨むローテーションが吉
前走からの距離変化に注目すると、今回距離を短縮して臨む馬は複勝率26.5%と、同距離組(21.6%)や距離延長組(14.5%)を上回る好成績を収めている。新潟ダート1800mは、最後の長い直線での
スピードの持続力が問われるコース形態。長めの距離でスタミナを証明してきた馬が好走するようだ。
ジャナドリアは、前走が地方競馬・大井のJpnI羽田盃で3着。ここでの好走傾向データの2つに当てはまる。ダート
グレードの雲取賞も勝っていて、4戦3勝と実績上位。ここも好走必至だろう。