札幌芝で好仕上がりを示したホウオウビスケッツ(奥)
「札幌記念・G2」(17日、札幌)
復活への準備は整った。昨年の桜花賞以来の勝利を目指す
ステレンボッシュは、函館ダートで最終リハ。初コンビを組む池添を背に軽快な脚取りで僚馬を抜き去り、状態の良さをアピールした。昨年は3歳牝馬路線を引っ張る活躍を見せたが、今年は2戦連続着外の成績。もう負けられない。北の大地で輝きを取り戻す。大阪杯5着の
ホウオウビスケッツも札幌芝で順調な仕上がりを見せた。
実力馬が北海道で再びきっかけをつかむ。大阪杯5着以来の
ホウオウビスケッツは札幌芝で追われた。大きく前を行く
カラヴァジェスティ(3歳2勝クラス)を目標に4角を回って岩田康に促されると瞬時に反応。一瞬で僚馬に並び掛け、余裕たっぷりの手応えで5F66秒7-36秒9-11秒6をマークした。
鞍上は「先週と比べて雰囲気が変わった。落ち着きがあるし、中身も入った感じ。体調はいいと思う」と好感触。奥村武師も「以前のようにエキサイトするところもないし、精神面の成長を感じます」と万全の仕上がりに胸を張った。
昨年は函館記念を快勝し、毎日王冠2着、天皇賞・秋3着と能力の高さを証明した。今秋は国内の大舞台に限らず、海外遠征も視野に入れており「去年は賞金不足で大きいところを使えませんでしたし、できれば香港にも行きたいと思っていますから」と師は賞金、レーティングの両面で重要な一戦と捉えている。
札幌は初めてだが、函館で2戦2勝と洋芝適性は高い。昨年は
ノースブリッジで札幌記念を制した奥村武師と岩田康のコンビが、今年も札幌スーパーG2の主役を担う。