【AI予想・キーンランドC】今年の青函Sはハイレベル!? 配当妙味も十分な人工知能の本命候補とは

2025年08月18日 19:00

ゾンニッヒ(撮影:山中博喜)

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日に新潟2歳ステークス(GIII)とキーンランドカップ(GIII)が行われます。その中から札幌競馬場で行われるキーンランドCを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年のキーンランドCでの前走4角位置別成績(前走除外馬や海外出走馬は除く)を見ていきます。過去10年のキーランドCでは前走4角10番手以内の馬が9勝2着9回3着8回となっています。ここ10年のキーンランドCは直線距離が269.1mとなっている札幌芝のCコースを使用。そして、今週から札幌芝は直線距離267.6mのBコースを使って開催される予定となっています。いずれにしても直線の距離は長くはありませんし起伏も少ないので、なかなか直線だけで差し切るのは難しいレースと言えるかもしれません。

 一方、前走4角11番手以下の馬は2着1回3着1回と苦戦傾向にあります。馬券に絡んだのは21年エイティーンガールと15年ティーハーフ。この2頭は前走で札幌か函館の芝1200mに出走し上がり2位以内を記録していました。前走4角で後方だったとしても、洋芝の1200mでしっかりとした末脚を使っている馬については注意が必要になりそうです。

 続いては、過去10年のキーンランドCでの前走場所別成績です。過去10年のキーンランドCでは前走で札幌か函館に出走していた馬が6勝2着6回3着5回となっています。前走が札幌か函館だった馬がこれだけの成績を残せているのは、直前に洋芝でのレースを経験できていることが大きなアドバンテージになっているためと考えられます。今年のキーンランドCでも前走で札幌、函館に出走していた馬に注目して損はなさそうです。

 一方、前走が札幌、函館以外だった馬は4勝2着4回3着5回。馬券に絡んだ13頭の内、12頭が前走で国内外のGIII以上に格付けされたレースに出走していた馬でした。残る1頭は21年のレイハリア。この馬の前走は当時の格付けが重賞だった葵Sに出走。葵Sは翌年からGIIIに格付けされましたので、GIIIと同等のレースレベルにあった一戦に出走していたと言えるかもしれません。前走で札幌、函館以外だった馬については、そのレースの格によって評価は決めていきたいところです。

 それでは早速ですが、今週のキーンランドCでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆今年の青函Sはハイレベル!?

ゾンニッヒ

 近3走は洋芝1200mに出走し12着、4着、10着と今ひとつの成績。しかし、3走前の函館スプリントS(GIII)は内枠や先行勢が上位に来る馬場や流れ。末脚が身上の本馬には厳しい馬場でしたし、枠も大外枠でしたので参考外と言えそうです。2走前の青函S(OP)での4着はトップタイのハンデ、前走のUHB賞(OP)の10着も59キロでの出走とどちらも重い斤量を背負っての敗戦でしたし結果を残せなかったことも致し方ないように思えます。

 それでもここ3走は上がり3位以内をマークしていますし、条件や流れ次第では上位に食い込むチャンスはありそうです。洋芝1200mのオープン特別で2勝しているように馬場への適性も十分。人気はなさそうですが、自身の長所である末脚が活きる流れになれば大駆けがあっても驚けません。

エーティーマクフィ

 前走の青函Sは22年12月以来の芝での一戦。芝では1勝クラスを勝ち上がれていなかった馬で、前走は12番人気と低評価での出走となりました。レースでは久々の芝で追走に手間取るところはなく、むしろ抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。勝負所の手応えも絶好で、直線に入ると外目からグイグイと加速しゴール前で差し切って優勝。

 思えば、デビュー戦が札幌芝1200mで2着。未勝利勝ちが函館芝1200m。しかもどちらのレースも重賞4勝のウインマーベルに先着。実績や相手関係から洋芝1200mに十分な適性があったのでしょう。実際、札幌と函館の芝1200mでは3戦2勝2着1回と連対を外していません。今回は重賞メンバーが相手になりますが、前走に引き続き洋芝1200mならばチャンスはありそうです。

ペアポルックス

 24年の葵S(GIII)や今年のオーシャンS(GIII)で2着と重賞でも通用するところを見せている本馬。特に今年のオーシャンSは勝ったGI優勝馬のママコチャと僅差の競馬でしたし、実力馬を相手に連対を確保したのは評価できる一戦だったと言えます。その後の3戦は一息ですが、どれも敗因は明確で見限るのは早計と言えそうです。

 3走前の高松宮記念(GI)は先行勢には厳しい流れを2番手追走。強力な相手だったこともあり18着大敗も致し方ありません。2走前の函館スプリントSは1着から6着までの内、5頭が一桁馬番と極端な結果に。その中で本馬は二桁馬番の11番から掲示板を確保していますし、着順ほど悲観する内容ではありません。また、前走の青函Sはトップタイのハンデに加え、大外枠と厳しい条件ながら3着と力のあるところは見せています。重賞でも勝ち負けできるのは証明していますし、条件や流れ次第で勝負になる1頭と言えるのではないでしょうか。

 今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。