前週で暑熱対策の競走時間拡大が終わり、今週からは通常通りの時間設定に戻る。新潟は土日で計3鞍のメイクデビューが組まれており、
ワールドオールスタージョッキーズが行われる札幌にも東西の素質馬がスタンバイ。それぞれ、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【8月24日(日) 新潟芝1600m・牝馬】
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カルダモン(牝、父
キズナ、母シークレットスパイス、美浦・黒岩陽一厩舎)
2歳上の半兄
クラッシファイドは芝2000mで新馬勝ち。母はダート8Fの米G1を勝っている。「細身の牝馬で走りが軽いし、性格は前向き。素質はありそうだし、まだまだ良くなってくると思います」と黒岩陽一調教師の感触は上々だ。
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ジュラトリー(牝、父
コントレイル、母ジュマイエル、美浦・池上昌和厩舎)
母は芝2000mの仏G1を勝っている。「福島の予定を延ばして再調整。勘がいいし、動きは軽い。気が入っているので、まずはマイルぐらいが良さそうです」と池上昌和調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
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ブーケドリス(牝、父
ロードカナロア、母トワイライトライフ、美浦・宮田敬介厩舎)
近親に
アリア(函館2歳S3着)や
アイスフォーリス(フ
ローラS2着、オークス3着)がいる。「まだ幼さがあるけど、ひと追い毎にスイッチが入ってきた。いい
スピードがありそう。先々は短い距離になりそうだけど、今のところは1600mでも走れると思います」と宮田敬介調教師。鞍上は大野拓弥騎手が予定されている。
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ルージュダリア(牝、父
リオンディーズ、母レイリオン、美浦・林徹厩舎)
叔母に日・豪のG1を4勝した
リスグラシューがいる。「ピリッとした気性で、併せればしっかりと動けています。どちらかと言うと長く脚を使うようなタイプ。直線が長いコースは良さそうです」と林徹調教師。鞍上は荻野極騎手が予定されている。
【8月24日(日) 札幌芝2000m】
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ウインベルチェーロ(牝、父
エピファネイア、母コスモチェーロ、美浦・手塚貴久厩舎)
香港ヴァーズを制した
ウインマリリンの半妹。美浦でゲート試験を受け、何本か追い切ってから札幌入りした。「秋からの使い出しを考えていたけど、思っていたよりも動けそうなので夏に使うことにした。クビを下げて走るところや普段の仕草や性格は
マリリンに似ている。距離はあったほうが良さそう。本当に良くなるのは先だと思うけど、どんな競馬ができるか楽しみ」と手塚貴久調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)