「キーンランドC・G3」(24日、札幌)
北都で争われるシリーズ第5戦。主役を担うのは唯一のG1馬である
パンジャタワーだ。秋の大舞台を見据え、新馬戦以来となるス
プリント戦を選択した3歳マイル王が、どんなパフォーマンスを披露するのか要注目。
3歳マイル王が飛躍の秋へ始動する。NHKマイルCを制した
パンジャタワーが新馬戦以来のス
プリント戦に挑戦。大目標は
オーストラリアの超高額賞金レース「
ゴールデンイーグル」(11月1日・ローズヒルガーデンズ)だが、G1馬として
ステップレースでも負けるつもりはない。
約1年ぶりのス
プリント戦で、初めての洋芝。担当の五十嵐助手は「もともとNHKマイルCが駄目だったら(距離を)短くする予定でしたからね。
オーストラリアに行く前に1回使いたくて、間隔を考えたらキーンランドCがベストなのかなというところでした」と参戦の意図を説明する。その上で「1500メートルに対応できるような内容で競馬をしてもらう感じです。そのなかで結果が出ればですね」と先を見据えつつ、重賞3勝目も視界に捉える。
18日の1週前追い切りは函館W5F68秒6-37秒5-11秒8。
フェリーニ(4歳1勝クラス)をかなり後方から追走したが、勢いの違いは歴然。一杯に追われたラストは非凡な
スピードを発揮して3馬身先着した。「順調ですね。時計は出過ぎちゃうぐらい。もともとの脚力があり、
パワーもありますから」とG1馬のさすがの動きを評価する。
「(前走時が)良過ぎましたからね。今回はいい意味で余裕がありますが、(目標は)次なので」と同助手。それでも、唯一のG1馬としてラ
イバルを迎え撃つ準備はできている。父
タワーオブロンドンが競走馬生活をスタートさせた札幌の地で、豪遠征への勢いを加速させる。