00年の新潟記念を制したダイワテキサス(00年8月撮影、ユーザー提供:aaaaaaaaaaさん)
今年から別定戦に変更となる新潟記念だが、昨年までのハンデ戦時代に最も重い斤量で優勝したのは00年のダイワテキサスだ。この機会に25年前の戦いを振り返る。
この年の新潟記念は新潟競馬場が改修工事中のため、中山で行われた。逃げたのは前年の小倉記念の覇者であり、2番目に重い58kgを背負った
アンブラスモアだった。今では名トレーナーの須貝尚介騎手に導かれ、快調に逃げる。これに続くのが
ゲイリートマホークや
メジロロンザン。トップハンデの59kgのダイワテキサスは中団で脚をためた。そして迎えた直線、
アンブラスモアが粘り込みを図るが、後続勢が差を詰めにかかる。中でも鋭く伸びたのがダイワテキサスだった。馬群の中から脚を伸ばすと、坂を上がって一気に後続を突き放す。最後は大外強襲の2着
モンレーヴに1馬身3/4差をつける完勝。前走の関屋記念に続く連勝で、5つ目の重賞タイトルを獲得してみせた。
結果的にこれが最後の重賞制覇となったダイワテキサスだが、同年の有馬記念では13番人気で3着に健闘するなど、翌年末の引退まで息長く活躍した。90年代後半から00年代前半にかけての名
バイプレーヤーとして、その名は多くのファンの記憶に残り続けることだろう。