サ
マースプリントシリーズも、このレースを含めて残り2戦。ただし、このレースにはポイントを持っている馬はエントリーしていない。札幌競馬場芝1200mコースは2コーナー奥のポケットからスタートする、ほぼ平坦のワンターンコース。Bコース使用時の直線は267.6mだが、スパイラルカーブを採用する必要がないほどコーナー角度は緩やかで過去10年間で上がり最速馬は[5-1-1-4]。瞬発力はもちろんだが、長く使える良い脚も求められるコースだ。
◎
カルプスペルシュは今夏の北海道シリーズの芝1200m戦で3連勝中。滞在競馬があっているのか、いずれも好位から楽に抜け出して2着以下を抑え込む強い内容だった。もとはと言えば昨年の函館競馬で新馬勝ち。函館2歳Sは4番人気5着だった。2歳秋から3歳春にかけては伸び悩んだ時期もあったが、完全に本格化した印象だ。前走は函館競馬場で追い切ったあと札幌に運んだことが影響したのか、体重を減らしてしまったが、今回はその心配もない。相手は強くなるが、3度目の重賞挑戦でどんな競馬をしてくれるか楽しみだ。
〇
ウインカーネリアンは2022年のサマーマイルシリーズ優勝馬。昨年春からス
プリント戦に矛先を変えると[0-2-1-1]。この中には4月のアルクオーツス
プリント2着も含まれ、唯一の着外は高松宮記念4着だから、ス
プリンターとしての資質は高い。8歳となるが、衰えを感じないどころか元気いっぱいのように見える。極端な高速馬場よりも適性は高いと判断した。
▲
ナムラクララは紅梅Sに勝ってチューリップ賞5着。出直しとなったTVh杯は初のス
プリント戦でやや戸惑い気味のスタートだったが、すぐに流れを理解して早め先頭から後続の追い上げを抑えきった。桜花賞の頃は馬体重減に悩まされていたが、それも解消。札幌競馬場は初めてだが、洋芝適正は高そうだ。本格化はまだもう少し先かもしれないが、2度目のス
プリント戦で更なる上積みが見込める1戦だ。
△
クファシルはUHB賞4着。この時は札幌競馬場の外枠で競馬が難しかった印象だ。それでも勝ち馬と同タイムなら評価を下げたくない。
シルクロードSは初のス
プリント重賞で勝ちに行った結果で、青函Sはレース中に不利があった。巻き返しを狙う。
ほかでは春のオーシャンS2着の△
ペアポルックス、近4走で葵S3着を挟んで4戦3勝と充実著しい△
レイピア。最後にNHKマイルC優勝馬の△
パンジャタワー。この時は9番人気だったが、前々走ファルコンSは1番人気だった。