中京2歳Sで初タイトルを目指すのがパープルガーネットだ。6月8日の東京新馬戦(芝1400メートル)を馬群からしぶとく抜け出して快勝。ここで意欲の中京遠征となる。森一師は「パフォーマンス的に目立つ感じではないけど、牝馬としては変に癖があって掛かったり、パドックでイライラして発汗量が多くなるようなところがない。上手に新馬戦をこなしてくれて、凄くいい内容だったと思います」と初戦を振り返った。

　関西馬だった母コーディエライトも初遠征、初重賞の17年新潟2歳Sで2着に好走。師は中京遠征について「(東京と)同じ左回りは合っているのではないか。初輸送の心配がないわけではないですが、これがいい経験になれば」と前を向く。放牧でリフレッシュした中間は好ムード。1週前追い(Wコースで5F65秒1〜1F11秒4)も併せ馬でしっかり負荷をかけられた。師は「ラストの反応が良かったし、十分な仕上がりになってきた。牝馬にしてはカイ食いもいいので調整はしやすいです」と順調をアピールする。桜花賞馬エンブロイダリーを擁する森一厩舎から、また一頭楽しみな牝馬が出てきた。