美浦坂路で2頭併せで追い切られたパープルガーネット(右)=撮影・持木克友
「中京2歳S・G3」(31日、中京)
メリハリを利かせた森一厩舎流の最終リハだった。丸山(レースは吉村)を背に27日、美浦坂路に登場した
パープルガーネットは、僚馬の1馬身後ろでがっちり抑えつつ追走。無理に促されることなく自然と加速し、きれいな後傾ラップを刻みながら4F54秒3-39秒5-12秒4。
タイセイアストロ(2歳新馬)に馬体を並べ掛けてゴールした。
1週前の美浦Wで6F83秒2-11秒4の好時計でしっかり負荷をかけ、当週は坂路で流す調整。森一師は「厩舎のいつものパターンですが、時計的にも無理なく動けていますし、十分仕上がったとみています」とうなずいた。東京の新馬戦は馬群をさばいて抜け出す、センスあふれるレースぶりで快勝。「直線で追いだしを待たされる場面もありましたが、スペースができたらスッと抜けてくれた。あの操縦性と切れが武器」と胸を張る。
母コーディエライトは17年新潟2歳S、ファンタジーSでともに2着と健闘しながら、重賞制覇には届かなかった。母の果たせなかったタイトルをつかみ取るため、勇躍西下する。