「中京2歳S・G3」(31日、中京)
上昇一途だ。
スターアニスは27日、いつものように坂路2本追い。4F73秒6で駆け上がった後、15分の
インターバルを挟んでの2本目が馬なりで4F53秒9。高野師は「いい状態に整いました。時計を気にせず、最後も無理をせず」と納得の表情。チップを高く蹴り上げ、最後は自らハミを取り1F11秒9をマークした動きに、「そのあたりは能力や調子の良さじゃないでしょうか」と満足げにうなずいた。
新馬戦5着から前走大楽勝Vと
ステップアップし、今回が3戦目。「前走は馬体が減っていたので今回は戻っています。以前にはなかった、自然に自分から動く形になっています」と短期放牧の効果を感じ取り、伸びしろも大きい様子。1F延長の千四にも「今のところガムシャラに行く感じもないので、むしろいいと思います。もともとケイコでも掛からないし、ここ2戦も掛かっていないので」と歓迎した。
母エピセアロームは小倉2歳Sや
セントウルSを制した重賞ウイナー。師が管理する半兄のオープン馬
バルサムノートと比較し、「兄は馬体が素晴らしいけど、この馬は牝馬で、きれいな好馬体。
ドレフォン産駒でもムチムチとしている感じがなくて、きれいな筋肉をしている」と品のある体つきに目を細め、「牝馬はタイトルを一つ獲らせたい。早くもそのチャンスをモノにできる時が来たと思います」。進化し続ける2歳牝馬。衝撃の7馬身差Vも序章に過ぎない。