デビュー延期のキッコベッロ 日曜阪神で仕切り直しへ/関西馬メイクデビュー情報

2025年09月01日 18:00

キッコベッロ(撮影:井内利彰)

 あと1週、札幌開催は残っているものの、先週で新潟開催と中京開催が終了。夏開催が終わって、中山と阪神の開催が始まり「秋競馬」が幕開けとなる。新馬戦に関しても、番組数が増え、いよいよ暮れの大一番に向けて、いろいろと動き出していくという感じがする。

 夏開催で感じたのが、ダート中距離番組で頭数が揃っていたこと。ダート1700mと1800mで行われた新馬戦は6レースあったが、最も少なかったのが中京ダート1800mの12頭立て。フルゲートはもちろん、除外が出たレースもあったくらいだ。8月30日に新潟ダート1800mと中京ダート1800mで行われた未勝利戦も頭数が集まっており、これだけダート中距離に需要があれば、何か新しい番組の新設などがあってもよいのかなと考えてしまう。

【9月6日(土) 阪神芝1400m】

エクスプロウド(牡、父カレンブラックヒル、母ネーラペルレ、栗東・高橋一哉厩舎)

 ひとつ上の兄に函館芝1200mで未勝利を勝ったルブリアン(父シルバーステート)がいて、母系にかしわ記念や川崎記念など、ダートで11勝を挙げたフリオーソ(父ブライアンズタイム)がいる血統。

 本馬はゲート試験合格後にリフレッシュ放牧に出て、8月に栗東へ再入厩。8月20日のCWでは3F36.7秒と速い時計をマークして、3頭併せで最先着。「最初の追い切りだった8月13日の坂路では4F54.6秒、1F12.4秒。動きに余裕がありましたし、その後も順調です」と高橋一哉調教師。鞍上は北村友一騎手が予定されている。

【9月7日(日) 阪神芝1800m】

キッコベッロ(牡、父Study of Man、母アマダブラムII、栗東・友道康夫厩舎)

 前開催の中京芝2000mでデビュー予定だったが、レース該当週の火曜日に傷腫れして、翌日の追い切りをキャンセル。デビューを繰り下げることになったが「水曜日の段階で治まっていましたし、その後は普通に調整できています」と友道康夫調教師。

 8月27日に仕切り直しという形でDコース芝馬場での3頭併せを行っているが、6F82.9秒、3F36.4秒、1F11.3秒をマークして、スムーズな動きを見せている。ここまでみっちり追い切りを積んだという感じではないが、走りの質が高く、あとは最終追い切りでしっかりと整えてくるだろう。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。

アルヴァンドルード(牡、父モーリス、母ティグラーシャ、栗東・池添学厩舎)

 母は現役時代に池添学厩舎で管理され、芝で3勝を挙げている。おじには東京スポーツ杯2歳S2着、共同通信杯3着といった重賞実績があるダノンザタイガー(父ハーツクライ)がいる血統。

 本馬は8月20日のCWで6F80.1秒、3F36.6秒、1F11.8秒をマーク。6F時計、3F時計は素晴らしいと思ったが、ラスト1Fが11秒前半ならというところもあった。それが1週前追い切りの8月28日。坂井瑠星騎手が跨っていたとはいえ、6F83.2秒でラスト1Fは10.9秒。終いしっかりしたラップを踏んだことで走りの完成度が上がっている。モーリス産駒ではあるが、ジャックドールジェラルディーナといった中距離G1を勝った馬たちのイメージが沸く追い切り内容といってよい。

【9月7日(日) 中山ダート1800m】

ロンバルドシチー(牡、父ルヴァンスレーヴ、母アルポルト、栗東・西園翔太厩舎)

 母系には2012年阪神JFを勝ったローブティサージュ(父ウォーエンブレム)がいる血統。ルヴァンスレーヴ産駒は2世代目になるが、JRA所属の3歳世代の2勝以上挙げた7頭はすべて勝ち鞍がダートとなっている。

 本馬はゲート試験合格後も栗東に在厩しての調整。8月21日のCWでの追い切りは及第点という時計と走りの内容だったが、8月27日の坂路では新馬を大きく追走して先着。4F53.1秒と時計こそ地味だったが、追うごとに動きが良くなっていると判断したい。鞍上は菊沢一樹騎手が予定されている。

(取材・文:井内利彰)

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