ビザンチンドリームを管理する坂口智康師(左から4人目)、鞍上のオイシン・マーフィー(左)=撮影・平松 さとし
アーク(凱旋門賞)
トライアルデーが7日、パリロンシャン競馬場で開催され、2R・フォワ賞(G2、芝2400メートル)は日本馬
ビザンチンドリーム(牡4=坂口、父
エピファネイア)が差し切りV。凱旋門賞(10月5日、パリロンシャン芝2400メートル)に弾みをつけた。
勝利を見届けた坂口智康師(44)は「今回の遠征に際して、さまざまなサポートをしていただきました。(滞在先
シャンティイの)小林智調教師、小林厩舎の皆さんに感謝したい」と真っ先に謝意を示し、レースに関しては「ジョッキーがうまく乗ってくれて、いい勝ち方ができました。角度的に見えづらくて勝ったか分からなかったんです。(馬場については)歩いてみて思ったほど芝丈が長くないし、こなしてくれるんじゃないかと思いました」と無事に遠征初戦を終え、なおかつ結果も伴って安堵(あんど)の表情を浮かべた。
坂口師はかつて父で元調教師の正則氏(77)の下で調教助手を務め、
エイシンヒカリの調教役を務めた。16年春の欧州遠征で
シャンティイに滞在し、イスパーン賞で仏G1制覇。その後、英国王室が主催する
ロイヤルアスコット開催(プリンスオブウェールズS6着)も経験した。
当時の経験も生かし、凱旋門賞(10月5日、パリロンシャン芝2400メートル)にチャレンジする。「凱旋門賞はまたメンバーが違いますから。しっかり準備をして本番に臨めたら」と大一番を見据えた。