栗東DPをパワフルに駆け抜けたショウヘイ(撮影・中田匡峻)
「神戸新聞杯・G2」(21日、阪神)
ダービー3着馬
ショウヘイが17日、始動戦へ向け、自身の好走パターンである栗東DPでの最終追い切りを行った。単走ながら全身のバネが利いたパワフルな身のこなしで、秋初戦から能力全開を予感させた。
春先よりも一段階上がった推進力が容易に見て取れた。秋初戦を迎える
ショウヘイは、勝った京都新聞杯、ダービー3着を踏襲するように今回も栗東DPで最終追い。ピタリと折り合って直線に入ると、外ラチ沿いから持ったままスイスイと加速。背中を大きく使ったパワフルな脚さばきで最後まで伸び伸び駆けた。
6F82秒6-37秒6-11秒5。時計以上に迫力あふれる最終リハに、友道師も「動きはいい」と声を弾ませる。8月半ばの帰厩から栗東CWで速い時計を8本マーク。前哨戦といえど入念に乗り込んだ。「先々週は馬の真ん中で力むところがあったけど、先週は追走する形で落ち着いていた」とパターンも変えながら味付け。「この馬は調教の動きと競馬がリンクする。今回は調教がいい」と自信をのぞかせる。
3歳世代の主役は譲れない。「前につけられるし、最後までしっかりと脚を使える」。馬場の悪い内を通りながら、ダービーは正攻法の競馬で3着。3冠最終戦にはそのダービーで先着を許した2頭に加え、皐月賞馬の参戦もない。「ここにきて乗り味もしっかりしてきた」。たくましさも増した実りの秋。ラ
イバルに変わって世代をけん引する。
春の実績を考えれば、二四の距離はむしろ歓迎。あくまでこの先に見据えるのはメジャー級の大舞台だ。「“今回”に関しては距離は問題ない。いい感じで仕上がった」。伝統の3歳重賞を
ステップに、G1まで一気に駆け上がる。