「神戸新聞杯・G2」(21日、阪神)
 2番人気の
エリキングが差し切って重賞2勝目を飾った。2着は1番人気の
ショウヘイ、3着には3番人気の
ジョバンニが入り、上位3頭は菊花賞(10月26日・京都)への優先出走権を獲得した。
 終わってみればダービー組の決着だった。最後の直線。ダービー3着の
ショウヘイが先に抜け出したところを、大外からダービー5着の
エリキングが襲いかかる。力強い脚取りでかわすと、先頭でゴールに飛び込み、
ショウヘイが続いた。内からダービー8着の
ジョバンニも突っ込んで3着。春のクラシックを戦ってきた人気馬3頭が、夏の上がり馬を寄せつけず実力通りの結果を示した。
 3週連続で重賞勝ちを収め、JRA重賞150勝を達成した川田は「菊花賞のための準備をしました」と、大一番へ向けて弾みのつく勝利に満足そうな様子。春は骨折の影響で万全な状態でクラシックを戦えなかっただけに「次に無事に向かっていってほしいです」とこのままケガなく最後の1冠獲りに臨むことを願っていた。