「スプリンターズＳ・Ｇ１」（２８日、中山）

　香港から参戦するラッキースワイネスが、前日の追い切りに続いて中山芝コースで調整した。意欲的な連日のコース入りで本番に向けての最終確認を終え、陣営は万全の状態であることをアピール。スプリント王国の香港でＧ１・４勝を挙げる実力馬だが、日本のＧ１タイトルを全力で奪い取るつもりだ。

　まさに用意周到だ。２４日に中山芝で追われた香港のラッキースワイネスが連日の芝コース入りを敢行し、軽めのダグで１周した。意欲的な調整に、マン師は「香港では同じコースが連日オープンしないのですが、こちら（中山競馬場）では連日走らせてくれるので、馬に経験を積ませるためにも調教をしてみました」と説明した。

　馬の状態については「調子はとてもいいですね。日本に来てからの調整も全てに満足しています」と笑顔。「到着後は落ち着かない様子もあったけど、２、３日してから大丈夫になりました」と環境にも慣れて問題ない感触を得ている。

　今回が日本初挑戦。２４日にはスプリンターズＳ挑戦に「飛行機に乗ると体重が減る心配があるので、日本は近いからそんなに減らないかもと思ったことと、天候も近いから体調の慣れも早そう」と話していたが、この日体調について聞かれると「特別な調整も必要なく、普段通りに調整はできています」と全く心配していない様子だった。

　レースに向けてのライバルを問われた師は「今までの成績からサトノレーヴとナムラクレアに注目しています」と回答。もちろん香港Ｇ１・４勝馬としてのプライドはある。「前走の勝ち馬は世界で一番となった。前走より体調良く仕上がっているので、楽しみにしていてください」。スプリント王国の実力を、日本のファンに見せつける。