27日の中山11RでJRA現役最年長の柴田善臣騎手(59)=美浦・フリー=が波乱を演出した。11番人気の
ピースワンデュック(牡4歳、美浦・大竹)に騎乗し、大外枠からハナを奪うとマイペースの逃げに持ち込み、直線でもしぶとく脚を使って押し切った。「いろいろなパターンを考えていたけど、逃げる形に。力のあるところを見せてくれました」と相棒をたたえた。
柴田善は昨年12月から左肩のけがで休養しており、今月6日に復帰。昨年11月10日の福島6R(
ヒットミー)以来となる勝利を飾り、今年の初勝利を挙げるとともに、自身が持つJRA騎手最年長勝利記録を59歳1カ月29日に更新した。「
パワーがすごい馬。この馬のために筋トレしているようなものだよ(笑)。やっぱり勝てばうれしいし、何より復帰できたことがうれしい。多くの人に支えられてここまで来られたし、みんなが喜んでくれたらいいですね」と感慨深げに語った。