【金沢・白山大賞典注目馬】当地唯一のダートグレード競走 地元の名手がシンメデージーとビッグタイトルをつかむか

2025年09月30日 12:00

白山大賞典2025に出走するシンメデージー(撮影:稲葉訓也)

 9月30日(火)に金沢競馬場で行われる白山大賞典(3歳上・JpnIII・ダ2100m)。当地唯一のダートグレード競走で、優先出走権は無いが、JBCクラシックに向けた前哨戦となっている。

 中央、地方全国交流競走となった97年以降、馬インフルエンザの影響で地元馬限定で実施された07年を除き、金沢所属馬や金沢所属ジョッキーの勝利は無い。今年は吉原寛人騎手が地方トップクラスの実力馬、シンメデージーの手綱をとる。年に一度のビッグレースで、詰めかけたファンを前に、白星を飾ることはできるか。発走予定日時は30日(火)の17時5分。主な出走予定馬は以下の通り。

シンメデージー(牡4、高知・打越勇児厩舎)

 昨年の東京ダービー、ジャパンダートクラシックでともに地方馬最先着となり、ダート三冠路線で話題をさらった。その後も暮れの名古屋大賞典で3着、今年の佐賀記念、名古屋グランプリでともに2着と、悲願のダートグレードのタイトルまであと一歩。帝王賞は2.4秒差の9着と敗れたが、JpnIIIレベルの相手なら力上位といえる。吉原騎手の地元で、待望のビッグタイトルをつかむか。

カズタンジャー(牡4、栗東・新谷功一厩舎)

 デビュー5戦目以降、4着以下に敗れたのは一度のみ。安定した成績が魅力。今年に入って本格化の兆しを見せ、5月に2勝クラス、3勝クラスを連勝してOP入りを果たした。昇級初戦のスレイプニルSは2着に敗れたが、続くマーキュリーCで鋭い末脚を発揮し、実績馬クラウンプライドを下して初タイトル。勝負どころで置かれるところがあり、今回は小回りへの対応がカギになりそうだ。

ピュアキアン(牡4、美浦・竹内正洋厩舎)

 強力な逃げ脚を武器にコンスタントに勝ち星を重ね、今年1月にOP入りした。昇級後は11着、11着と大きな着順が続いたが、5月のブリリアントSで3着と見せ場をつくると、6月のスレイプニルSでもハイペースを粘りこんで4着。前走、7月のマリーンCは、3コーナー過ぎで他馬にまくられながら、しぶとく食い下がって白星を手にした。直線の短いコースで、粘りこんでタイトルゲットなるか。

ジャスパーロブスト(セ4、栗東・森秀行厩舎)

 11戦して連対を外したのはデビュー3戦目だけ。常に期待に応える走りで、OPクラスまでステップアップしてきた。今夏の阿蘇Sで2着に入ると、続くBSN賞でリステッド競走を初勝利。同レースで2着に下したホウオウルーレットは、先週末にシリウスSを勝っており、レースレベルも高かった。前走のイサ殿下御来場記念は2着だったが、相手が強すぎた印象。今回も自分の競馬に持ち込んで、重賞初制覇を狙う。

 そのほかにも、マーキュリーCで3着に入ったディープリボーン(牡5、栗東・四位洋文厩舎)、3年連続の参戦となるメイショウフンジン(牡7、栗東・西園正都厩舎)、今年の石川優駿を制したビバロジータ(牝3、金沢・加藤和義厩舎)などが出走を予定している。

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