10月2日(木)に船橋競馬場で行われるマリーンカップ(3歳牝・JpnIII・ダ1800m)。昨年から開催時期が秋に移され、距離が200m延長となり、3歳限定戦に生まれ変わった。同時に“Road to JBC”に指定され、勝ち馬には中央、地方の所属を問わず、JBCレディスCヘの優先出走権が付与される。
今年は関東オークスの1〜4着、7着馬が駒を進め、同レースの再戦模様となった。春は
メモリアカフェの5馬身差圧勝に終わったが、ひと夏を越して勢力図に変化は生まれているか。今年のJBCレディスCと同条件で争われるとあって、本番に向けて見逃せない一戦となる。発走予定日時は2日(木)の20時5分。主な出走予定馬は以下の通り。
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メモリアカフェ(牝3、美浦・柄崎将寿厩舎)
デビュー戦は2着に敗れたが、続く未勝利戦を7馬身差で初白星。3戦目の1勝クラスでは、終始モマれ込む厳しい展開になりながら、直線で馬場の外目に持ち出されると、他馬が止まって見えるほどの末脚で一気に差し切った。関東オークスでも好位から楽に抜け出し、後続に5馬身差を付ける圧勝で重賞初制覇。同世代なら力上位は明らか。重賞連勝を飾り、古馬に挑戦状を叩きつけたい。
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コパノエミリア(牝3、愛知・宇都英樹厩舎)
ホッカイドウ競馬所属時に重賞で何度も好走。JRAでは1勝クラスで6着、9着、15着と結果が出なかったが、愛知に移籍して東海クイーンCを制すと、牡馬相手に駿蹄賞でも3着に入り、園田に遠征してのじぎく賞で2つ目のタイトルを手にした。果敢に挑戦した関東オークスでは、中団からしぶとく末脚を伸ばして2着。勝ち馬に付けられた5馬身差は、秋にどこまで詰まっているか注目したい。
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プロミストジーン(牝3、美浦・上原佑紀厩舎)
叔父の
プロミストウォリアは重賞2勝。母の
プロミストリープは18年の桜花賞(浦和)を制している。ここまで5戦して3勝、2着2回と連対率100%。今年2月のヒヤシンスSでは、のちにケンタッキーダービーに出走する
ルクソールカフェと僅差の競馬を演じるなど、世代上位の実力を見せている。前走の2勝クラス同様に好位から運ぶことができれば、重賞初挑戦、初地方でも楽しみが大きい。
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サヴォンリンナ(牝3、栗東・田中克典厩舎)
半兄にダート重賞3勝の
サンライズジパングがいる。デビュー7戦目にして、今回が初めてのダート挑戦。初陣は7着だったものの、2戦目に2着と目途を付けると、3戦目で初白星を飾り、続く忘れな草賞も連勝した。オークスは2.4秒差の17着に終わったが、一生に一度の大舞台を経験。前走の紫苑Sは9着も、2番手から運んで先行力は見せた。隠れた砂適性を発揮して、今後の可能性を広げるか。
そのほかにも、春にチューリップ賞を制した
クリノメイ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)、重賞3勝を挙げている
プラウドフレール(牝3、船橋・川島正一厩舎)などが出走を予定している。
※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。