今週は第1回アイルランドトロフィー アイルランド調教馬で日本のGIを制したのは?

2025年10月08日 07:30

13年の中山グランドジャンプを制したブラックステアマウンテン(13年4月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)

 今週は第1回のアイルランドトロフィーが行われる。そこでこの機会に日本のGIで活躍したアイルランド調教馬を振り返りたい。

 グレード制導入以後、アイルランド調教馬として唯一、日本のGIを制したのはブラックステアマウンテンだ。13年春、まずはペガサスジャンプSに参戦。ここは日本の速いペース、そして障害に戸惑ったのか3秒7差の9着に終わったが、この一戦でチューニングを完了。本番の中山グランドジャンプは単勝26.4倍の8番人気に甘んじたが、前々から渋太く脚を使い、直線入り口で先頭へ。最後は外から追ってきたリキアイクロフネを半馬身凌いで勝利。02年のセントスティーヴン、05〜07年のカラジに次いで史上3頭目の海外調教馬による中山グランドジャンプ制覇を果たした。

 そしてアイルランドで忘れてはならないのがA.オブライエン調教師の存在だ。これまで日本には7頭が遠征。いずれもジャパンCで、古い方から順に04年のパワーズコート、10年のジョシュアツリー、17年のアイダホ、18年のカプリ、21年のジャパンとブルーム、24年のオーギュストロダンとなる。18年のカプリは前年の愛ダービー馬。同年も凱旋門賞で5着、英チャンピオンSで4着と健闘していたことに加え、R.ムーア騎手の騎乗とあって注目を集めたが、11着に大敗した。そして昨年のオーギュストロダンはディープインパクト産駒の超大物とあって4番人気の支持を受けたが、8着に敗退。日本馬の厚い壁に跳ね返されている。

 意外にも苦戦が目立つアイルランド勢だが、世界トップレベルの競馬大国であることは間違いない。今後参戦があった際には、是非とも注目してほしい。

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