【大井・ジャパンダートクラシック注目馬】“史上初”のダート三冠なるか 他馬の台頭はあるか

2025年10月08日 11:40

ダート三冠がかかるナチュラルライズ(撮影:高橋正和)

 10月8日(水)に大井競馬場で行われるジャパンダートクラシック(3歳牡牝・JpnI・ダ2000m)。昨年の路線改革にともない、それまで実施していたジャパンダートダービーが名称変更のうえ、10月上旬に移設された。出走枠はJRA所属馬7頭、地方所属馬9頭となる。

 ダート三冠創設2年目にして、ナチュラルライズが快挙に挑むことになった。羽田盃を5馬身差、東京ダービーを2馬身半差で完勝。道中で激しく行きたがるなど、まだまだ粗削りな部分も覗かせるが、圧巻のパフォーマンスを見せており、三冠馬の誕生に期待がかかる。だが、他馬も虎視眈々。三冠ロードの終着駅では、どんな結末が待ち受けているだろうか。発走予定日時は8日(水)の20時5分。主な出走予定馬は以下の通り。

ナチュラルライズ(牡3、美浦・伊藤圭三厩舎)

 これまで6戦して崩れたのは全日本2歳優駿の4着のみ。右回りでは安定した成績を残している。三冠前哨戦の京浜盃を6馬身差で圧勝すると、羽田盃では道中行きたがる素振りを見せながら5馬身差の圧勝。東京ダービーではホームストレッチで先頭に立つと、そのまま逃げ切って後続に2馬身半差を付けた。まだまだ粗削りな部分も残すが、春のパフォーマンスは圧巻のひと言。同じ大井ダート2000mが舞台であれば、快挙の可能性は高いだろう。

ソルジャーフィルド(牡3、北海道・川島洋人厩舎)

 昨年のJBC2歳優駿で重賞初制覇を飾り、暮れの全日本2歳優駿でも3着に好走。NARグランプリ2歳最優秀牡馬にも選出された。今年初戦の京浜盃は勝ち馬から2.1秒差離された4着に終わったが、地元に戻ると史上8頭目の道営三冠を達成。続く今年8月の条件戦では、58kgの斤量を背負ったうえ、直線で他馬に押し込められる不利をはねのけて、半馬身差で古馬を撃破した。相手は大幅に強化されるが、4連勝中の勢いに乗って、春のリベンジなるか。

ナイトオブファイア(牡3、大井・渡邉和雄厩舎)

 デビューから無傷4連勝で、いずれも上がり最速をマークと高い素質を発揮。重賞初挑戦の京浜盃はナチュラルライズに10馬身近い差を付けられたが、続く羽田盃では5馬身差まで詰め、2着と地元馬の意地を見せた。東京ダービーは早めに動いた分、終いが甘くなって4着に敗れたが、秋初戦の戸塚記念を完勝し、ふたたび勢いに乗せてきた。今回はJRA所属馬が7頭いて、ペースが上がりやすいのは好都合。直線で末脚爆発のシーンを期待する。

ナルカミ(牡3、美浦・田中博康厩舎)

 デビュー戦は後続に2.0秒差を付ける圧巻の走り。2戦目は直線で息切れし7着と崩れたが、転厩を挟んで立て直すと、1勝クラスを1馬身差、2勝クラスを5馬身差で完勝し、改めて素質を見せつけた。重賞初挑戦の不来方賞でもハナに立ってレースを引っ張り、2着に2馬身半差を付ける完封劇。不良馬場で脚抜きが良かったとはいえ、勝ち時計の2分1秒2はレコードに0.4秒差の好タイムだった。今回も積極策で運び、逃げ粘りを狙いたい。

ルクソールカフェ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)

 全兄にGI/JpnI・3勝のカフェファラオがいる良血馬。デビュー戦は4着、続く未勝利戦は2着と結果が出なかったが、3戦目で初白星をマークすると勢いに乗り、黒竹賞、ヒヤシンスS、伏竜Sまで4連勝を飾った。果敢に挑戦したケンタッキーダービーは出遅れて砂を被ったことで持ち味が出ず、12着に敗れたが、国内戦で巻き返しを期待したい。兄は20年のジャパンダートダービーで、単勝1.1倍を背負いながら7着だったが、弟がその雪辱を果たすか。

 そのほかにも、東京ダービー2着のクレーキング(牡3、美浦・中舘英二厩舎)、4月にUAEダービーを制し前走はケンタッキーダービーに出走したアドマイヤデイトナ(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)、戸塚記念3着から巻き返しを図るシーソーゲーム(牡3、大井・藤田輝信厩舎)などが出走を予定している。

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