斎藤新騎手や角田大和騎手らを輩出したポニーレース「第15回ジョッキーベイビーズ」の決勝大会が12日、東京競馬最終レース終了後に行われ、北海道地区代表の八嶋駿吏(しゅんり)君(13)が優勝した。今回は全国7地区の予選会を勝ち抜いた小学5年〜中学1年の8人によって争われた。
相棒のユリにまたがり、すぐに先頭に立つと、外ラチ沿いを一気に加速。豪脚で他馬を寄せ付けなかった。「すごくうれしいです!言葉に表現できない」と笑顔。表彰式では、同レースに出場経験のある兄から「カメラマンのところで(馬が)物見しないように気をつけて」とアド
バイスをもらったと明かすと、観客を沸かせていた。
昨年の地区予選では僅差の2着で涙をのんだが、初出場となる決勝では青に黄色の勝負服を着用。この勝負服はJRAの馬主として1頭だけ出走させて亡くなったという“おじいちゃんの勝負服”。祖父・宗像義正さんは、宗像義忠元調教師の兄弟にあたり、今回は宗像元調教師に許可を得て着用に至ったことを明かした。八嶋君は「すごくかっこいい勝負服」とニッコリ。憧れは横山武史騎手。将来は「国内外でG1を勝てる横山武史騎手のようなジョッキーになりたいです」と力を込めた。